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瞑想の世界 ~広がりのある檻の中~

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この記事は2018.9.16、14:43に更新しました。

更新内容:ささやかな加筆をしました。

瞑想という檻の中

以下に掲載している文章は、成熟した探究者向けのアドバイスである。

つまり夢の世界から抜け出す準備ができている人に向けての『言葉による伝達』である。

 

100年に一度あるかないかというような意味においての余程まれな幸運の時は除外するとして、

いずれにせよ、

あなたが瞑想をしている時、あなたは瞑想の世界の中にいる。

つまり、なんだかんだ言ったところで、

どんなに素敵な景色が現れていようとも、瞑想をしている時のあなたは、瞑想の世界という檻(おり)の中に閉じ込められている。

 

その瞑想時において、どんなに心地良いエネルギーを感じていようと、どこまでも広がりのある空間の中にいるように思えようとも・・・

そこも、また一つの夢の世界に過ぎない。

いや、

むしろ夢の世界の本拠地であると言ってもいい。

 

瞑想の世界といえども、従来のあなたによって体験される世界閉じられた空間なのである。

つまり、

瞑想の世界といえども、夢の世界の一部なのである。

それゆえ、

瞑想中のあなたは、こちら側の顕現の世界で、もがいているだけなのである。

幻想の世界でもがいていては、真なる自己として、ただ在ることなどできやしない。

そしてそのような幻想の世界の中で見つけた出口もまた幻想の一部、すなわち夢から醒めた夢でしかない。

 

あなたが何十年も瞑想をし続けることによって、ようやくこの事実に気づいたところで、もはや残された時間は少ない。

 

悟り、自己実現。

そのために必須である真なる自己目覚めの過程において、あなたは瞑想の世界をも含めたあらゆる夢の世界の外側へと出なければならない

 

あなたが真なる自己として生まれ変わりたいのであれば、

聖なる次元への永続的な移行がなされるまでの一定期間において、

あなたは、この檻(おり)の中の世界そのものを手放さなければならない

つまり、従来の自己を置き去りにしなければならない

 

この事実を切実に理解している探究者というものが、いったいどれだけいるのであろうか?

この理解においては、成熟というものが欠かせない。

 

あなたが真なる自己として在るということは、従来のあなたがいない世界、つまり従来のあなたの世界の外側に出ているということなのにもかかわらず・・・

 

何も私は、「だから瞑想には意味がない」とか「それでも瞑想をしなさい」とか、そのようなことを言っているわけではない。

「それが事実である」という、ただそれだけのことである。

 

ハサミも包丁も使い方次第なので、それをどう使うか何に使うかはあなた次第であるということである。

しかしハサミの使い方を知るためには、ハサミについての正しい知識や経験がなければならないのは確かであるが、ハサミの使い方を知るための経験を得るためだけに何十年もかけていたのでは長すぎる。

 

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