「意識の根源からの引き込み」について
この記事は2019.10.15、23:15に更新しました。
更新内容:用語の変更に伴い、加筆修正しました。
通常、真なる自己の目覚めの初期段階においては、純粋意識に包み込まれているような感覚であります。
ですがその目覚めが進展していきますと、純粋意識の流入の段階、さらには自己意識や純粋意識の基盤である意識の根源からの絶え間ない引き込みを感じる段階へと移行していきます。
その詳細につきましては、以下をご覧ください。
ですが、真なる自己の目覚めの初期段階におきましても、ぼぉ~っとしている時や明け渡しが深まっている時などには、意識の根源からの引き込みを感じる時があるものです。
その詳細につきましては、以下をご覧ください。
条件さえそろえば、そのような引き込みの感覚が数日くらい持続することもあるでしょう。
しかし、この時の引き込みの感覚というものは、目覚めの段階としての引き込み期に移行したことに由来するものではありません。
あくまでも、
目覚めの初期段階において、引き込みの条件がそろったことにより、一時的な引き込みの感覚が持続的に生じている
というだけのものであります。
ですから、そのような
比較的持続的な引き込みの感覚が生じていることと目覚めの段階における引き込み期へと移行したこととを混同してはいけません。
なぜなら実際のところは純粋意識の目覚めの初期段階であるにもかかわらず、自身の理解においては目覚めが相当に深まった段階に入ったと勘違いしてしまうことになりますので、その引き込みの感覚が途切れた時に後戻りしたかのように感じられるため混乱してしまうからです。
目覚めの段階としての引き込み期に移行したことに由来する引き込みとは、私からの直接伝達により純粋意識の目覚めが急速に始まった人が、その直後に経験しているような猛烈な眠さの感覚とも異なります。
引き込み期とは、真なる自己の目覚めがかなり深まってきた段階であります。
常に私が、意識の根源からの絶え間ない引き込みを感じる段階と書いていることに注意してください。
”絶え間ない”引き込みなのです。
それは、「さっきや昨日までは引き込みがあったが、今日はなくなっている」とか、そういう類のことではないということです。
そのような引き込み期においては、あなたは顕現の世界である肉体/精神の次元と非顕現の次元である非二元の次元の中間にあたる聖なる次元へと、すでに移行しています。
そこから更になお、その根源からの引き込みが生じているという意識状態にあるわけであります。
そのような
引き込み期においては、もはやあなたが明け渡し状態にあるか否かに関わらず、その一定期間において絶え間なく引き込みが生じているのです。
たとえば会話に夢中になっている時でさえも、突然に強い引き込みが生じたりするわけです。
はっと気がついて、こちらの世界に戻ってきても、もう何を話していたのかが思い出せない。
あなたが明け渡し状態にあるか否かに関わらず、無条件でそのようなことが頻繁に起こる時期なわけです。
ラマナ・マハルシが言うところの、
終わりは来る。・・・中略・・・ この段階に至れば、想念を拒絶する努力は必要なくなる。
「ある限度を越えれば、努力をすることが不可能になるのである。」
「あなたがより深く探求していくと、努力すること自体が不可能となるのである。」
と語っている段階に相当します。
[引用:『あるがままに ~ラマナ・マハルシの教え~』デーヴィッド・ゴッドマン著/P103・最後から5行目~、最終行、P104・2行目~]
以上のラマナの言葉からも、引き込みの段階というものが完全な悟りの手前の段階であることが伺えるでしょう?
この段階においては、真なる瞑想がその内部において絶え間なくなされているので、外的で形式的な瞑想などをしていなくとも関係ありません。
たとえばあなたがおしゃべりをしている時でも、意識内においては努力することが不可能になるほどの瞑想状態にあるわけです。
厳密に言うなら、この時期のあなたはおしゃべりをするにしても、内なる引き込みの力に抗って相当頑張っておしゃべりをしなくてはならないというような意識状態にあるわけです。
ちなみに、私が純粋意識の目覚めの直接伝達を行うようになってから、2018.9.8現在で1年3か月ですが、いまだにこの引き込み期へ移行した人というのはいません。
それがどういうことかは、わかりますよね?
引き込み期にあるということは、相当深い目覚めの状態にあるということです。
ですから、このような意識状態においては相当な直接伝達能力も有しているはずです。
引き込み期とは、肉体/精神の次元から聖なる次元へと至る過程です。
ほとんどの探究者は、肉体次元においての純粋意識の目覚めしか体験できないのよいうのも自然なことなのかもしれません。
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。