真なる平和とは ~私と世界との闘いの終焉~
僕は昔、世界と闘(たたか)っていた。
生来のきかん坊である僕は「自分は間違っていない」と断固として言い張る。
しかし世界は「私たちは間違っていない。お前の方が間違っている」と突き付けてくる。
だから僕は闘っていた。
「やってやろうじゃねぇか! この決着をつけるためには、僕が滅びるか、世界が滅びるかのどっちかだ!」
と叫んでいた。
それは、孤独で苦しい闘いであった。
しかし今では闘っていない。
従来の私が消え去ったことによって、私にとっての従来の世界も同時に消え去ったからである。
それらは想念に由来する一つのものに過ぎなかった・・・
だから今なら、はっきりとこう言い切れる。
私も世界も間違っちゃいない。
私は「何が正しい」「誰が悪い」などといった想念の戯(わわむ)れに巻き込まれていただけなのだ・・・
今となっては、シュールな夢を見ていたような気分である。
だから、あなたは、もう闘う必要はない。
闘わなければ、恐れも生じない。
恐れが生じなければ、闘う必要もない。
あなたはただ、「何が正しい」「誰が悪い」などといった想念による幻想から目覚めるだけでいいのです。
そうすれば、そのような想念による幻想に囚(とら)われることから、永遠に解放されるのです。
その時には、闘うあなたも、闘うべき相手もいません。
それが真なる平和ということです。
それは内なる平和から始まります。
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