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『呼吸法』の方法(やり方)と使い方

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私はスピリチュアル/霊的な取り組みにおいて、呼吸法はあまり使いませんでした。

呼吸法をすることによって、ただ在ることができなくなるからです。

ですが、悟りに至るまでの過程におけるあるポイントにおいては、呼吸法もエネルギー的サポートとして使ってきました。

代表的な例としては、第三の目/サードアイ・チャクラを結晶化させる時で、その時は呼吸法を大いに利用しました。

純粋意識の目覚めの過程や真なる自己の目覚めの過程においても、ここぞという場面では使ってきました。

 

ですが私は基本的には呼吸法は推奨しません。

先に挙げたただ在ることができなくなるという理由もそうですが、心身にとっては有害だと思うからです。

当たり前のことですが、自然になされている呼吸という行為を、人為的に行うということはとても不自然なことであります。

身体の知恵によってうまくバランスを取りながら摂取している空気というエネルギー(プラーナ)を、人間の知性という浅知恵で変化させるということは、空気というエネルギーの出し入れのバランスや量が変わるために、そのエネルギーの質を落とすこととなり、心身に支障が出るでしょう。

そのへんの危険性については、グルジェフのこの本に書いてあります。

 

『奇蹟を求めて―グルジェフの神秘宇宙論 (mind books)』

何度も紹介していますが、この本はあまり一般化されていない有用な教えが詰まった素晴らしい本です。

霊的探求を始める際の入門書として読んでおくと、変な教えに騙されることも防げます。

私とのセッションにおいても、この本の理解がある人なら、とてもスムーズに話が運べます。

是非ご一読ならず、何度も何度も読み返してみてください。

観照者の目覚めにおいての教科書にしたいくらいの、それだけの価値があるとても優れた良書です。

 

それでは、私が自身で行ってきた呼吸法で効果的かつ無害であるものを、その使い方と合わせて紹介していきたいと思います。

目次

  1. 呼吸(法)についての基礎知識
  2. エネルギーを高める(集める)ための呼吸のテクニック
  3. エネルギーを静める(落ち着かせる)ための呼吸のテクニック

呼吸(法)についての基礎知識

空気とは、空の気(エネルギー)と書きます。

インドでは、空気のそのエネルギー的側面をプラーナと言います。

人間は、何日も食べなくても生きることができますが、空気がなければ10分も持たないでしょう。

人間の低い知性の産物である科学では、酸素が必要だから、呼吸をしているとか言いますが、人は空気の摂取によって人間にとって最も大切なエネルギーを摂取していると考えることができます。

ちなみに食事などは、植物を食べることを通して間接的に太陽や大地のエネルギーを大量に摂取していると考えることもできます。

そのようなわけで、人間にとって最も大切なエネルギーは、主に呼吸によって摂取すると思われます。

ですから人間のエネルギー状態は、呼吸と密接な関係にあるということです。

そこが呼吸法というものが、霊的修練(スピリチュアル・ワーク)において古くから重宝されてきたことの所以であります。

 

そんな呼吸には、呼気(吐く)、吸気(吸う)、止気(吐いてから止める)、保気(吸ってから止める)などといった動作があります。

詳しくは以下の本でもお読みください。

 

『原初生命体としての人間 ― 野口体操の理論(岩波現代文庫)』

 

もうお分かりのように、空気はエネルギーですから、吐けばエネルギーが放出されて身体が緩み、吸えば供給されて身体が締まります

そして身体は心と親密な関係にありますから、心理面においては、吐けばエネルギーが静まり心はリラックス状態となり、吸えばエネルギーが高まり心が緊張状態になるわけです。

この原理を、瞑想などの霊的修練(スピリチュアル・ワーク)において用いるというわけです。

エネルギーを高める(集める)ための呼吸のテクニック

 

エネルギーを静める(落ち着かせる)ための呼吸のテクニック

当然、吐くことが肝となるのですが、ここでは更に肉体的なテクニックを使います。

できる人は簡単に習得できますし、喉の感覚がよくわからない人は、その習得に何か月もかかるかもしれません。

ですから、できない人は、このテクニックをわざわざ習得する必要はありません。

あれば、より効果的だというくらいの事です。

 

なぜこのような技術がいるかと言いますと、なるべく息を長く吐いていたいからです。

そうすると、吐く状態すなわちリラックスした状態を長時間に渡って維持できるからです。

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