絶対無 ~「絶対無としての悟り」と「相対無としての瞑想体験」~
この記事は2019.10.15、14:42に更新いたしました。
更新内容:記事を推敲しました。
「絶対無としての悟り」と「相対無としての瞑想体験」
私が言うところの絶対無とは、いわゆる瞑想中にありがちな「想念や肉体感覚が消滅して、意識(または気づき)としての私だけが残る」などといった相対的な無とでも言うべき刹那(せつな)的な変性意識状態のことではなく、(思考・感情・感覚、外的世界などといった)意識の対象物は依然として従来のままにあるのだが、あなただけがそこから遠く離れた意識の根源において、絶対的な無としか言いようのないものとしてただ在るという、永続的かつ不変で揺るぎない不動の「境地」のことである。
「相対無」としての瞑想体験
(思考・感情・感覚、外的世界などといった)意識の対象物が一時的に消滅した変性意識状態。
このような意識状態は永続化しない。
当然のことだが、このような意識の対象物が消滅した変性意識状態が永続化してしまえば、あなたは通常の日常生活を送ることさえもできなくなるわけであるため、それは自然の摂理が許さない。
万が一、意識の対象物を知覚できなければ、あなたは仕事どころか日常生活さえも送れない病人としての烙印を押されてしまう。
そのような意識状態を体験すること、言い換えるなら、そのような意識状態に陥(おちい)ることを、はたして進化と言えるのだろうか?
親愛なるあなたにだけは、どうか常識的に考えて欲しい。
(最近の自称探究者には、良心はおろか、常識的感覚さえも欠落したイカレポンチがとても多い。)
親愛なるあなたにだけは、どうか正気で受け止めて欲しい。
人間として生きる上で最も必要な(思考・感情・感覚、外的世界などといった)意識の対象物を認識することができなくなるということは、進化ではなく退化に値するのではないだろうか・・・
このような相対無の意識状態などは、とても疲れている時に、静かで薄暗い部屋で数十分、微動だにせず仰向けになりながら、ヘッドセンターに柔らかな留意をし続けていれば、簡単に体験できます。
先述した自然の摂理によって、そこであなたが立ち上がると、相対無の意識状態から通常の意識状態に戻ります。
また、麻酔や薬物などをうまく配合すれば、このような相対無の意識状態を人為的にもたらすことも可能でしょう。
もちろん、そのようなことをすることに意味があるとは思えませんが。
また、
このような相対無とでも言うべき瞑想体験のようなものは、あなたに新しい内的世界を刹那(せつな)的に垣間見せてくれはするものの、内なる自己としてのあなたそのものに変容をもたらすことはないがゆえ、従来からのあなたの苦悩が終わることは決してない。
参照記事:
ですが、絶対無の意識状態を人為的にもたらすことは不可能です。
(私が行う直接伝達は、「いわゆる人為的な行為」とは次元が異なります。)
なぜなら、絶対無は私たちが夢見のない熟睡状態にある時や死んだ時に還る場所です。
ですから、通常の意識状態のまま絶対無に引き込まれると、眠りに落ちるか意識を失ってしまうこととなるでしょう。
ですが、私がこれまでに特別セッションで行ってきた「手かざしによる直接伝達」によって、絶対無の意識状態を長時間に渡って体験された方は何人かいらっしゃいます。
私の行う手かざしによる直接伝達のメカニズムは、まだ私の中ではっきりといたしておりませんが、私が手かざしをすることにより、エネルギー状態や意識状態の調整がなされたためかと思います。
しかし、このような「一時的な絶対無の意識状態」を「永続的な絶対無の境地」にまで高めた方は、(私の確認できる範囲では)まだお一人もいらっしゃいません。
それには時間がかかります。
当然のことながら、内的エネルギーの法則などに関する正しい知識に基づいた正しい在り方でい続けるということが大前提ではあります。
「絶対無」としての悟り
(思考・感情・感覚、外的世界などといった)意識の対象物は依然として従来のままにあるのだが、あなただけがそこから遠く離れた意識の根源において、絶対的な無としか言いようのないものとしてただ在るという、永続的かつ不変で揺るぎない不動の「境地」のこと。
しかし、その時々での人間としての自身の置かれている状況等に合わせて、任意(思うがまま)に(思考・感情・感覚、外的世界などといった)意識の対象物にフォーカス(近づいていったり)することも可能。
意識の対象物 ●絶対無
意識の対象物 ● 絶対無
意識の対象物 ● 絶対無
意識の対象物● 絶対無
「●」は注意の焦点
この絶対無の意識状態は永続化し得る。
永続化し得る意識状態ゆえ、それは不変で揺るぎない不動の「境地」となる。
それゆえの「絶対」なのである。
それゆえの「絶対的な悟り」なのである。
もっと理解を深めたい・・・
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