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自己意識

アウトサイダー

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この記事は2018.7.4、13:10に更新しました。

アウトサイダー

引き寄せの法則というものがある。

この弱肉強食の資本主義格差社会において、大衆の多くがそのようなものに強い関心を持つことに対しては、何の不思議も感じない。

そして、そのような引き寄せという世俗的な欲望に由来するものスピリチュアル/霊的(自己の本質的)なものとして扱う出版業界の売り込み方に便乗するスピリチュアル教師がいて、そのような世俗的な欲望を煽(あお)ることで、多くの生徒(大衆)を集めようとしていることも、至って自然な成り行きであるとも言える。

そのような、スピリチュアル教師と名乗る彼ら彼女らもまた、欲望の奴隷なのだ。

しかし彼ら彼女らに罪はない。

お金に自らの魂を明け渡さざるを得ない「ちょっと小利口な普通の弱い人たち」なのだ。

 

あなたは、「引き寄せのセミナー」をやっているラマナ・マハルシやニサルガダッタ・マハラジの姿を想像できますか?

 

悟った人や成熟した探究者というものは、日々の生活の糧としてのお金を稼ぐことは別として、そのような引き寄せの法則などといったことには興味がなく関心すらありません。

そのようなものが、もてはやされるような幼稚な世界にも興味がないのです。

そのような次元の学びからは、すでに卒業しているのです。

 

真の探求者たるものは、〈世俗的な欲望を煽(あお)られることによってコントロールされる大衆〉はなく、〈自己意識に由来する意志によって抗(あらが)う個人〉であらねばならない。

 

それゆえ無知な人々からは、大なり小なり〈アウトサイダーのレッテルを張られてしまうこと〉も致し方ない。

そして、そのことに由来する弾劾に対処していく強さや知性も必要となる。

大衆の中で個人として在ることの孤独に耐える勇気もまた必要である。

 

当然のことながら、キリストも神聖化される以前、つまり生前は民衆から処刑されるほどのアウトサイダーだったわけである・・・

 

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