引き込み
この記事は2020.11.9、22:45に更新いたしました。
更新内容:記事に加筆をいたしました。
「(意識の根源からの)引き込み」とは
身体の中に存在しているつもりになっている「あなた※」は、(意識の根源からの)引き込みによって、高次の次元(「自己意識の次元」や「魂の次元」)へとシフトしていきます。
言い換えるなら、
身体の中に存在しているつもりになっている「あなた※」は、(意識の根源からの)引き込みによって、高次の自己(「自己意識としての私」や「魂としての私」)へと進化・変容していきます。
※. ここで言うところの「あなた」とは、「自己としてのあなた」「気づきの主体としてのあなた」のことを指します。
1.通常の意識状態
身体 ← あなた
矢印は、引力が強く働いている方向を表している。
1.あなたは低次の次元である「身体の次元」に釘付けにされている。
2.おだやかな引き込み時における意識状態
身体 ← あなた → 自己意識の次元
または
身体 ← あなた → 魂の次元
2.あなたは低次の次元である「身体の次元」に釘付けにされながらも、高次の次元である「自己意識の次元」または「魂の次元」にも引きつけられている。
3.強い引き込み時における意識状態
あなた → 自己意識の次元
または
あなた → 魂の次元
3.あなたは高次の次元である「自己意識の次元」または「魂の次元」から強く引き込まれている。
ですから、
「(意識の根源からの)引き込み」は、「悟りに至る道においての必須のプロセス」であります。
ゆえに、このような「高次の他力の働き」である「引き込み」がもたらされることを「高次の恩寵(おんちょう)」または「霊的(スピリチュアル)な恩寵」と呼んで良いかもしれません。
「魂の悟り」へと導く引き込み
明晰な意識が保たれた状態において、「自己意識が完全に目覚めている人(※)」にとっての引き込みは、自己意識の次元から魂の次元(意識の根源)への引き込みとなる。
※.「自己意識が完全に目覚めている人」とは、「デフォルト(標準の状態)で自己意識が目覚めている人」すなわち「(睡眠時を除いて、)努力なくして、絶え間なく自己意識が目覚めている状態にある人」のことを指します。
「自己意識の悟り」へと導く引き込み
明晰な意識が保たれた状態において、「自己意識が目覚めていない人」や「自己意識が断続的に目覚めている人(=自己意識が断続的に眠っている人)」および「努力によって自己意識の目覚めの状態を保っている人」にとっての引き込みは、肉体次元から自己意識の次元への引き込みとなる。
なぜなら、彼ら彼女らが魂の次元(意識の根源)まで引き込まれてしまうと、明晰(めいせき)な意識を保つことができないため、意識が朦朧(もうろう)とした状態、もしくは、睡眠状態になってしまうからです。
つまり、「引き込みの体験者」である「自己」が不在となってしまうのです。
ならば、毎晩の睡眠と何も変わりません。
毎晩の睡眠は、「体験者が不在の引き込み」すなわち「自己が不在の引き込み」の結果によるものですので、(悟りを頂点とする)自己の進化のプロセスとは何の関係もないのです。
なぜなら、
自己の進化のプロセスにおいて、自己が不在である時に、自己の進化など起こりえない
のは、当然の事だからです。
さらに言うなら、
「自己(意識)」とは「気づきの主体」のことでもある
のです。
ニサルガダッタ・マハラジやプンジャジなどといったアドヴァイタ系のスピリチュアル教師たちが、「気づき」についてばかりを口酸っぱく言うのは、
「自己(意識)の進化」とは「気づきの主体の進化」のことでもある
からなのです。
先の言葉を言い換えるなら、
毎晩の睡眠は、「体験者が不在の引き込み」すなわち「気づきの主体が不在の引き込み」の結果によるものですので、(悟りを頂点とする)自己の進化のプロセスとは何の関係もないのです。
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