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意識

悟りと苦しみ

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この記事は2018.11/17、21:43に更新しました。

更新内容:加筆をしました。

 

人は悟りによって、「苦しみ」がなくなるわけではない。

しかしその苦しみはもはや、その人にとって「深刻な問題」とはならない。

 

言い換えるなら、

人は悟りによって、「問題」がなくなるわけではない。

しかしその問題はもはや、その人にとっては「深刻な問題」ではない。

 

たとえばあなたが、ある日、突然、会社から解雇されたとしよう。

場合によって、あなたは怒りもするだろうし、抗議もするだろう。

しかしそれはあなたにとって深刻な問題とはならない。

その状況に必要とされる対処や、その状況によって引き起こされた自然な反応をした後、新たな職探しをするだけのことである。

 

「なぜ私が解雇されるんだ!」

「もっと○○しておけば、こんなことにはならなかったのに!」

などといった思考や感情に内的に巻き込まれて、自らをさらに追い込むようなことはない。

外的に必要な対処をするだけのことである。

 

つまり自らの精神活動によって、『ただの出来事』を『深刻な問題』に育て上げるようなことはしない。

『あるがままの出来事』を『これは問題だ!という想念』に仕立て上げて、持ち歩くようなことはしない。

 

人は悟りによって、「不必要な深刻さという苦しみ」から、ようやく卒業するのである。

 

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